YASHIRO CONFIDENCE 〜天竜川開拓日記 〜

長野県にてスモールからラージまでバス釣りしまくってる男のダラダラ暇つぶしブログです😂

秋の川スモール攻略について考えてみる part1

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お久しぶりですYASHIROです🤩🤩

ブログ更新しなきゃと思いつつ、またいつの間にか秋になってしまいました。。。

そんないつの間にかなってしまった「秋」ですが、個人的には結構苦手意識が強く、苦労することも多くなってくる季節だと感じています😅

スモール自体もめちゃくちゃ癖が強くなる時期であり、更にテンションやコンディション等もコロコロと変化していく為、非常に捉えづらく秋の川スモールが個人的にはかなり苦手です笑

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そんな、苦手意識が強い秋の川スモールではありますが、何とか攻略するためのポイント的な部分を、今回は紹介出来ればと思っているので、最後まで読んで頂けると幸いです😂

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まず前提として、川スモールにとっての「秋」とは、、、

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〇活動しやすい

〇食い溜め

〇冬・繁殖の準備

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この3つがキーになってくるのかな?と思っています

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まず「活動しやすい」については、川スモールのど真ん中の適正水温というのは、アメリカの論文などを読んでいても大体20℃前後であると記されている文献が多く、実際そのあたりからスモールのファイトも桁違いに暴れるようになってくるので「水温が20度を切りそうなタイミング」というのが1つのキーであるように思います。

 

そして、1年を通して見た時に20℃前後となるタイミングはほぼ2箇所のみであり「梅雨前位」(アフター)のタイミングと現在である「秋」になります。

ただ、梅雨前位というのはアフター〜回復のど真ん中にあたるので、バス自体のコンディションがまだ整いきっておらず、視力や思考能力的には鈍めなものの、マインド的には「はやく回復しないと」という意識が強い為、めちゃくちゃアグレッシブに口を使ってくれる、1年の中でもイージーな時期に入ると思います。

その反面、秋の20度前後の水温帯。とくに20℃をきり、水温が日に日に低下していくのに伴って、スモールちゃん達はどんどん賢く、そしてセレクティブになっていく時期だと思っています。

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(川・レイクスモール共通で圧倒的にルアーへのジャッジが厳しくなりますよね😅)

好むエリアも夏に有効だった瀬やインレット直下、ド流芯横のフォームラインといった水の動きや流速があるエリアから、秋が深まるにつれ、ワンドやトロ場、テトラエリアといったような「ある程度流速が遅い+ある程度水深があるエリア」が機能してきます。

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では何故、緩やかで水深があるエリアにバスが移動していくのか??

もちろん水温低下や、酸素含有量が多いエリアに執着する必要が無くなったなどの理由から緩い深場に移動した可能性も充分考えられますが、それよりも大きな要因として「ベイト」だと、個人的には考えています。

大学時代の研究結果でもそうだったのですが、千曲川の場合、特に10月以降のスモールは「流線型のベイトフィッシュ」に強く固執する性格があるように感じています。

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本来、川スモールの場合、特定のベイトに固執することは少なく、「その場所の、その瞬間において流下量が最も多い餌」つまり「最も喰いやすい餌」を好んで捕食する傾向がスモールには強くあります。

(よく効く「〇〇パターン」はバスが〇〇を喰いたい!と思っている訳ではなく「そこにいるバス達にとって〇〇が最も食いやすく・効率が良いから食べてる」というマインドで成り立ってる事が多いと考えています)

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そのため、ストマック調査をしていても春〜夏の川スモールはベイトフィッシュ、水生昆虫、陸生昆虫、陸生小型動物まで、あらゆる餌を幅広く接餌しているのですが、秋にはベイトフィッシュが出てくる割合が急に高まる傾向も確認出来ていたので、食性がベイトフィッシュメインに変移している可能性は高いものと推測されます。

この事象の明確な発生理由については、残念ながら研究的な結論は出せなかったので、今のところ推測にはなってしまいますが、理由として考えられるのは以下の3点です。

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①河川内の水生昆虫の絶対数やサイズ自体が少なく・小さくなるタイミングが秋である可能性

水生昆虫のサイクル的な問題で秋というシーズンがちょうど切り替わりのタイミングと重なったり、タイミング的に大きい水生昆虫が少ないような状況になるため、「その瞬間に最も喰いやすい餌」がベイトフィッシュになる可能性も考えられます。

実際木崎湖などのレイクスモールでも、多くの魚が7~12mといったようなディープラインにはいり、ワカサギをガンガンに追い回すのが秋の特徴になります。

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(シャローレンジにも大型個体は少数ながら残ってはいますが、夏のようにシャローに居続けるのではく、ショアラインをグルグル回遊していたり、タイミングでシャローに差し込んだりする傾向が強くなります。)

木崎湖における通年を通したバスのベイトはワカサギ、オイカワ、ヨシノボリ系、エビ、水生昆虫、陸生昆虫などが挙げられますが、それでも秋はワカサギをメインベイトにする個体群が多いです。

 

②越冬・スポーニングに備えて栄養価の高いベイトフィッシュを選択的に摂餌する可能性

バスにとって冬〜春はとてつもないエネルギー量を必要とするシーズンでもあります。

千曲川での研究を通して知った事なのですが、スモールマウスバスは産卵に向けた準備を、秋から始めています。

大体10月頃から15cmを超える魚(2年魚程度)は生殖線の発達が確認される様になり、それに伴って肥満度に感しても、同じく10月以降より高まる傾向がみられます。

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つまり、寒すぎてアクティブに摂餌したくない冬分のエネルギー+春に向けて生殖線を発達させる為に必要なエネルギーが必要となる為、水生昆虫よりもより効率的にエネルギーを確保できるベイトフィッシュをバスが意図的に捕食している可能性も考えられます。

 

③バスのコンディションによる可能性

前述した通り、スモールマウスバスにおける適正水温。つまりスモールちゃんからして最も快適に動ける水温が20℃前後と言われているため、秋というのはバスからしても最も活動しやすく、アクティブな時期であると考えられます。

それによって「ベイトフィッシュを追い回して捕食する」という行動自体にめんどくささやダルさを感じづらく、むしろ「あの餌めちゃ美味そう。。」的なマインドになっている可能性も挙げられます。

自然の構造として、「いかに効率的に摂餌を行えるか」というのは野生動物が摂餌行動を行う際にかなり重要なポイントとして存在していると思います。

つまり「なるべく無駄な労力をかけずに確実に栄養を摂取する本能」が野生動物には存在しているはずです。

実際、自分が好きでよく見る肉食獣のドキュメンタリーとかでも目の前に餌がゴロゴロいる状態でも「無理そうだなー」とか「暑いしめんどくせぇなぁ」みたいな時にはあまり狩り自体をしないそうです。

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バスにもこれは共通すると思っていて、例えばレイクスモールでも魚探の絵的にはワカサギスクールの周りにバスがついてるのに、ワカサギのスクール自体は崩れておらず、ただただ「ワカサギスクールに着いて回ってるだけのバス」も実際多く見られますし、梅雨時期の野池ラージでよく見られる「ギルロックパターン」(ティンバーやレイダウン、カバー、シャローなどに子ギルを固めて追い込んでその周りにBIGラージが複数引きで囲ってるローカルパターン)を1時間くらいじっと観察していても、目の前にギルの大群が居るにも関わらず捕食の頻度自体はかなり少なく、レイダウンから飛び出たイレギュラーなアクションをした子ギルしか食べないシーンもよく見ていました。

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こういった経験から、特に動きがアクティブなベイトフィッシュを捕食する際には、バス的にもそれなりのエネルギーを使う場合が多い為、「いまなら確実に喰える」的なタイミングをまって捕食する傾向が高いと考えています。

しかし、20℃前後の最適水温という好条件下において、バス自体が元気で、やる気がみなぎっていることから「ベイトフィッシュを追う労力」<「多少動きが早くとも栄養価の高い餌を喰いたい」意識が上回る事で積極的にベイトフィッシュを捕食している可能性も考えられます。

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実際、クソ暑い7月〜9月前半の朝マズメ、夕マズメにボイルや活性が上がる理由としては、1日の中でまだ動きやすい水温がそのタイミングなので、「めんどくさい<美味しい餌」の構図が成り立つ為だと考えているのでこの可能性もあるとは思います。

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と、こんな感じの推測は立てているものの、まだ自分なりの最終結論は出せていません😅笑

しかし、上記の様な理由の複合的要因から秋の川スモールは超積極的にベイトフィッシュを捕食しているのは間違いなく、これがいわゆる「秋の荒喰い」と呼ばれる現象なのかな?とも思っています。

 

こうやって聞くと、バスはかなり積極的に捕食活動してるし、活性も高いしで一見釣りやすい時期のように見えるんですが、、、、

現実的にはかなり難しい時期でもあります😅笑

その1番の理由としては「ベイトフィッシュに強く依存したスモールはめちゃくちゃ賢い」からに他なりません。

つまり賢すぎるが故に、「魚が居るのに喰わない現象」がスーパー起こりやすいのが秋の最大の難関になるのです。

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実際、スモールレイクでは、例え魚探にガツガツに捕食している絵がくっきりと映ろうとも、それ系の魚は本当に釣りづらく、むしろベイトボールに突っ込んでいない魚の方が格段に釣りやすいレベルです😂笑

また10月の千曲川でも1時間くらい投げ込んだつもりでいたポイントにムーチングのおじさんが入ってきた事があるのですが、1時間バイトすら無かったエリアから立て続けに良い型をスポンスポン抜かれた辛い思い出もあります笑

(ライブベイトパワーもあると信じたいですが、、笑)

 

このように、自分の実体験の中でも秋のキーワードとなってくるのが、ベイトを意識しすぎているが故に「居るのに喰わない魚を如何にしてルアーに反応させていくか」が秋の個人的焦点の1つです。

(当然、秋以外でもこういった魚群は100%存在しているはずであるものの、秋は極端にこういった魚が増えるイメージを持っています)

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ただこういった魚群はめちゃくそ賢い反面、「釣り方やクセを掴んだ時に大爆発しやすい」という魅力的な1面もあります👍

実際、自分が過去に釣りをしてきた中で、サイズを気にせずに圧倒的に「数釣りした日」というのは、ほぼ100%秋のタイミングです。

 

自分史上最も数釣りした日が5年位前の10月だったのですが、当時、上田のゴミ処理場前によく通っていたポイントがあったのですが、その日は、前日に中古で買ったMMミノーをとりあえず結んで投げたところワンジャーク目でガツンヒット。

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そこから毎投MMミノーのジャークで釣れ続け、サイズこそ20~30cmクラスだったものの、日が落ちるまでの2時間位で40匹以上釣った経験もあります笑

(バラした数を合わせるとさらに倍近い数です😂)

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この様に「居ても喰わない魚」も多い反面、「1エリアに魚が固まりやすい」季節でもあるので、釣り方がキッチリとハマったり、バスのスイッチが何らかのキッカケでONになった瞬間に怒涛の連発が起こりやすい季節でもあることから、「ハマれば大爆発」のチャンスがあるのが秋の楽しい1面でもあります👍

 

そんな経験もあるくらいに「ルアーが合ってないと全く反応が無いくせに、1度パターンを掴むと大連発も有り得る」のが秋の1番のキーワードなのかな?と今の段階では考えているので、どうやってクセを掴んでいくかという部分に重きを置いて釣りを展開して行くことが個人的には多いです😂

これ以上書くと、ただでさえ長い文章がよりクソ長くなりそうなので、次回はそんな気難しい季節における「YASHIRO的秋のルアー」を書いてみたいと思います。

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またダラダラと長くなってしまいましたが、誰かの参考になると幸いです👍

次回も直ぐ更新するようにするので気になった方は是非お願いします🙌

 

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