YASHIRO CONFIDENCE 〜天竜川開拓日記 〜

長野県にてスモールからラージまでバス釣りしまくってる男のダラダラ暇つぶしブログです😂

ハドル血統の魔力

どーもみなさん!お久しぶりです

就職が決まり、新天地・飯田に住むことになったYASHIROです🤩

引越しやら、仕事やら、天竜川開拓やらで気づいたらブログ更新せずにかなりの期間が空いてしまったのですが、その間にも結構質問やコメントが来たりと、意外と読んでくれてる方も多いようで嬉しい限りです🙇‍♂️

現状としましては、昨年までの毎日釣り生活から一変し、平日は完全にお仕事になったので釣行回数は超激減。

またメインフィールドを千曲川から天竜川に移すことにもなってしまいましたが、フィールドは変わっても対象魚は川スモールなのは変わらず、なんとか週末だけは毎週釣りに行っている状態です笑

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今回のテーマはケン・ハドルストンが作ったクラシックルアー「ハドルスイマー」を源流とする「ハドル血統」について書いてこうと思います。

というのも、去年くらいから自分はめちゃくちゃこのジャンルにどハマっており、様々なシチュエーションにおいて、かなりの高頻度で投げこんできました。 そして使えば使う程、ハドルパワーには驚かされる事がめちゃくちゃ多く、去年までの自分なら獲れていなかった魚達を獲れる様になったと実感したルアーの1つでもあります。

そもそもの使い始めた理由は、釣りうま後輩kzmがハドルスイマーで川スモゴーマルを出したのがキッカケでした。

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その釣果にしっかり影響されてしまい自分も使い始める様になり、いつの間にか結構な頻度でスモール・ラージを問わず投げ倒す様になってしまっています笑

そんな感じで、あらゆる状況で投げ倒してきた中で、徐々にですが自分なりのハドル血統のメリットデメリット、釣れる状況、使い方、セッティング等がちょっとずつ分かり始めてきたので、アウトプットの意味も兼ねて、ハドル血統の魔力について書いてみたいと思います。

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今のところ使っているハドル血統は

・ハドルトラウト6

・ハドルスイマー4.5、4、3インチ

・ハドルスイマーエラストマー4.5、4インチ

・バクラストン

・レイジースイマー

以上の血族です。

現状、こいつらハドル血統に共通して感じているポイントとして、、

水質がクリアであればあるほど、ハドル血統は威力が増していく印象が強いです。自分自身、最初にハドルを買った時は、ほぼハドルの知識は0だったので「こんなでかいテールが付いてんなら、相当水押しが強いワームなんか??」くらいに思ってました。

しかしいざ使ってみると、思ったほど水押しは強くなく、特にデッドスローにおいてはほぼノー感じでした笑

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比べられる事の多いシャッドテールワームと比較しても、手元に伝わるブルブル感はかなり劣っていることから、中速〜低速のノーマルリトリーブにおいて水中に伝える振動自体はあまり強いジャンルでは無い事が分かります。

しかしその反面、早巻きでのハイピッチなブルブルアクションや、ジャークやトゥイッチ、沈めてのボトムパンプ等では「ブルっっ」って感じの、瞬間的は強いアクションを出すこともできる側面も持ち合わせています。

まとめると、、、

・デッドスローなスローリトリーブでは、激弱な「水  

    を揺らす」アクション

・ジャークや早巻き、ボトムパンプではブルブルっ

     というバイブレーションチックなアクション

 

大まかにこの2種類のアクションを、アングラー側の使い方によって出すことができるジャンルのワームであると思っています。

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ハドル血統のアクションの原理

ハドル系のアクションの1番のポイントは「揺れないボディ&水を揺らすテール」になります。

原理としては、

ハドル血統最大の特徴ともいえるハドルテールが三角形に近い形状をしているため、ワームが直進した際に、左右の面が最も抵抗がかかることで 、テールが左右に揺れる仕組みとなっています。

また、特にハドルスイマー系は正面から見た際にボディがかなり正方形に近い形状をしています。

それにプラスで下部に出ている一対のフィンが下側に水を抑えるのも相まって、デットスロー時のボディの揺れは極力抑えられているのも特徴です。

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それに対し、似たジャンルとして比べられることの多いシャッドテールでは、テールの作りが円形のテールの上部分を1点で抑える形状をしています。その為、水流を受けると水を左右に散らしながら振り子状の運動をする為、構造上「ヒネリ」が生まれます。

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さらにボディ自体も半円〜円形状の物が多く、バランスを崩しやすいボディ形状の為、テールから生まれたヒネリが、増幅しながらボディへと伝わり、ボディ本体にもロールのアクションが生まれる仕組みになっています。

つまり、シャッドテール系とハドル血統の1番の違いはワーム自体にヒネリやロールが入るか入らないかの部分が最も明確な違いです。

(早巻きすると分かり易いのですが、シャッドテール系は暴れながら直進するのに対して、ハドル系はボディは揺れずにテールのみがバタバタする感じが強いです)

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このことから、ハドル血統の特徴は、似たジャンルに比べて良くも悪くも「水を動かす力が弱い」という点にあります。

起こす水流はテールが放つ左右の単調ともいえる波動のみ。つまりは、魚の側線に訴えかけるのでは無く、視覚に訴えかける事に重きをおいているジャンルだと認識しており、この弱さこそがクリアウォーターの天才級のバス達を狂わせる最大のポイントだと自分は考えています。

 

ハドル血統の使い方

今のところハドル血統を使い込む中で釣れたことのある釣り方は主に4パターンです。

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①表層デッドスローリトリーブ

②ボトムステイorそこからからの1ジャーク(サイト)

③テキサスやフリリグ系のボトムの釣り

④3インチのホバスト

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①に関してはハドル血統の最骨頂ともいえる超スローな表層リトリーブです。

ハドルスイマーエラストマーに関しては、元々がフローティングなので、ネイルの打ち具合によっては、サスペンド〜シンキングまで幅広く調節することが可能です。

現在のハドエラ表層デッドスローにおける個人的ベストセッティングは、、

3/0のストレートフックにお腹にネイルの1.3g、テールに0.6gを差し込むのがお気に入りで使ってます。

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このセッティングだと(水温にもよりますが)超スローシンキング+水平フォールなセッティングになるので、表層のデッドスローではこれを1番多様しています。最近はボールペンの芯で自作したラインスルーセッティングも試していますが、あんまメリットを感じない為、現状ストレートフックのままでいいような感じがしています😂

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またハドルトラウトでもお腹のウエイトを全除去してやると、浮力体のお陰でこちらもフローティングになります。そこにネイルシンカーを打って調節する事でスローシンキングに調整して使っています。

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※ハドルトラウトは断面図にするとボディ形状が楕円なのでこのチューンをするとバランスをかなり崩しやすくなるので調整は結構シビアです😅

(左右どちらかに傾いてしまう場合は傾く逆側に軽めのネイルを縦に刺してやると水平にセッティングできます👍)

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②のボトムを攻める際には、サイト・ブラインド問わずどこでも有効です。

サイトでは、スクールの通り道のブレイクやピンスポットに放置しておき通りざまでのワンアクションや、ノーマルリトリーブで追尾を確認した後、徐々にレンジを落としていきながら岩盤やブレイクに追い込ませて、縦ストの段差とかに当たった瞬間にその場でステイ。

興味を持ったバスが近づいて来た場合、バスがやる気ある場合はステイでそのまま食ったりしますが、食うか食わないかを迷っているような場合は興味失いかけの瞬間にワンアクション入れて振り向かせてドンのような使い方で食わせる場合が多いです。

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またハドルスイマーエラストマーのサイトでボトムで食わせる場合にはセッティングを①とは変える場合もあり、、

3/0ストレートフックにテールに0.6ネイルシンカー、ボディにはフリリグシンカーの2.4〜3.5gを入れて、急降下気味にボトムに添わせる場合が多いです。

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(ハドエラ以外でやると1匹釣るとぶち裂ける上に、ネイルシンカーに較べて圧倒的に抜けやすいので瞬間接着剤とワーム補修剤はマストになりますが、、笑)

「浮力のあるボディ+ボディの形状からくる安定性」があるためボトムに置いた際にも倒れ込む事はほぼ無いので、フックポイント剥き出しのシングルフックでも根がかりはかなりゼロに近いです👍

 

③またハドルスイマー系、バクラストンにおいては、ブラインドでも有効的であり、個人的愛して止まないボドズルのテキサスや、カバーに対してのピンポイントキャストでもしっかり釣れます👍形状的にハドル血統は引っかかるパーツが超少ないのでカバーに対する「すり抜け能力」は抜群に良い上に、重めのシンカーを背負わせてやると激しめのバタバタアクションが発動する為、カバー打ちでは一般的なクロー系よりもアピール力はかなり強くなります。

なのでクリア、マッディ、荒れたコンディション問わずで有効的です😎

(正直この辺はハドル系じゃなくてもいいっちゃいいんですが、持ってくワームの数も減らせるので使い方のひとつとしては全然アリです!)

 

④のホバストに関しては、まだ2本しか釣ってないので正直全然分からない事だらけです😂

今年木崎おかっぱりでラージを掛けた釣り方としては、どシャローのウッドカバーにポツンと浮いていたラージにサイトでアプローチしたら普通に食ってきました笑

 

ハドル血統とシャッドテールの使い分け

ではハドル系とシャッドテール系をどのように使い分けているのか??

ハドルを使い込んでみた今のところの結論としては、「クリアウォーターなエリアや、プレッシャーがかかりまくっているエリア」においては、ハドル血統は圧倒的な威力を発揮します。

前述した通り、ハドル血統の1番重要なポイントは「ノンロールボディ&揺れるテールが織り成す微弱なアクション」が最もキモとなる部分なので、中速〜低速のノーマルリトリーブにおいて、水を動かす力自体がかなり微弱なジャンルの為、アピール力はシャッドテール系と比較した際には格段に弱いです。

つまり、魚の側線に訴えかけるジャンルでは無く、「視覚」にアピールするジャンルであり、マッディウォーターや爆風、ナイトゲームのように水押しやトルクが求められるコンディションには不向きなジャンルといっていいと思います。

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(このような状況でも結構投げてきてはいますが、ことノーマルリトリーブにおいてはまじで釣れないっす笑)

なので、このような状況では断然、シャッドテールや、さらに強いスイムジグに軍配が上がると思います。

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なので、マッディやナイト、荒れた状況の様にルアーに水押しや撹拌力のような「パワーやトルク」が欲しい時はシャッドテールやスイムジグ。

クリアやハイプレッシャー等で、いい意味での「弱さ」が欲しい時にはハドル系。

こんな感じの使い分けを個人的にしています。

 

また前述した使い方②のような「チェイスしてきた魚を巻き→ボトムでサイト」へ持ち込む方法もシャッドテールでは中々難しい芸当だと思います。

ハドルの特徴として、アクションのせいなのか、はたまた見た目のせいなのかは分かりませんが、ハドル系の見た目に、バスが興味を示す割合が異様に多いように感じています。

特にリアルカラー系のハドルスイマーやハドルトラウトを使っている時に強く感じる傾向なのですが、クリアなフィールドでの回遊コースのボトムに置いとくだけでアクションせずとも発見次第めちゃくちゃ興味をもってハドルに接近してくるという場面はサイトで使ってるとよく見かける光景です。

個人的に、ルアーやワームを「まるで魚のような〜〜」や「生きてる」みたいに言うのはあんまり好きじゃないのですが、ハドルスイマーで釣れていた同じスクールにサイトでシャッドテールを同じアプローチで入れてみたりもしても全くと言っていい程に反応が無い様な場面に何度も遭遇していることから「巻きでもイケるし、じっくり見せても喰わせれる」というのはハドル血統の大きなメリットの一角です。

(もちろん、サイトに向いたちっちゃいリアル系のワームをきっちりとアプローチすれば全然釣れたりもしますが、「ゴツめのタックルで巻きも出来つつサイトでも普通にいけちゃう」というメリットは、特におかっぱりのようにタックル本数を絞られる釣りでは非常に大きなメリットの1つであると考えます。)

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マッディーやナイトにおいてハドルが釣れない訳ではありません。ただ効率という面においては、そのような状況であれば他のジャンルを使った方が効率良く釣りが成り立つ場合が多い為、あえてハドルを使う必要性は少ないように感じています。

 

ハドル血統のセッティング

セッティングについてですが、特にフックについては未だに研究中の部分が多いです。

三原プロがオススメしているシングルフックセッティングから始まり、多種にわたるシングルフック、大先生推奨のケイテックジグヘッド分解セッティング、ベーシックなオフセット、ラバージグフックまでかなりのフックを試していますが、どれも一長一短な感じで個人的なベストはまだ見つけられていないのが現状です😅

しかし、現在メインで使っているフックとして、ハドルスイマー4.5、ハドエラ4.5、バクラストンにおいては、、、

イチカワ3/0のTSWストレートフック

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・ピアスフックTC 4/0、5/0(ツイストロックのばね仕様)

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をメインに使っています。

このフックのメリットとしてはしっかりとした太軸の為、ガチガチのタックルで多少の強引をしても曲がる事はほぼ100%ありません!+フックポイントもしっかり鋭いので掛かりもかなり良好です👍

しかし、このTSWのデメリットとしては、太軸過ぎるが故に、フックを通す際や、魚を何本か釣るとアタマの部分からワームが避けてしまうことが多発します😇笑

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ノーマルのハドルスイマーならワームグルーで治す事ができますが、ハドエラのようなエラストマー素材だとワームグルーを付けてしまうと逆にどんどん裂けてしまうので注意してください笑

かといって、ケイテックジグヘッド分解セッティングだと刺さりはかなりいいものの、ガチガチタックルで強引にやると曲がってしまうことがちょいちょい出てきてしまいます😅

また、TSWは元々がパンチやデカい系ネコに使うフックの為、元々ヒネリが加えられています。このヒネリはハドルスイマーに関してはあっても無くてもどっちでもいいと思うのですが、見た目的に気持ち悪いので自分はペンチでヒネリを無くして使っています笑

なので現在は、ヒネリが入ってない+アタマが裂けないギリギリの太さ+強めのストレートフックを目下探し中です😂

 

ハドルトラウト、レイジースイマーでは、1本針+自作のハドルアシスト(ダブルフック使用)のフックを使っています。

ハドルトラウトを使った印象としては、特にスモールではショートバイトがめちゃくちゃ多いです笑

テールだけにガツッと食ってきたものの、食い込まずにフックポイントまで食わない現象が多発したので、ワイヤーで自作したダブルフックのアシストフックか、ZAPのトレーラーフックSを使用する場合が多いです。

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ハドル血統のタックル

自分がハドル血統を使うタックルは主に2種です

1.シェスタ(テンリュウ)70BBに7:3:1のハイギアリール、フロロの16lbを組んだタックル

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2.ゴールデンウイング ツアーエディション(フェンウィック)61SULにノーマルギアのスピニング、フロロの3lbを組んだタックル

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主にこの2パターンです。

 

シェスタは3ozまで背負えるパワーも持ちつつも、もっちりとした天龍ブランクの特性により、掛けてからしっかりと曲がってくれるロッドです。

その為、ハドルスイマーやハドルストンに関してはタックルセットからみてもかなりロッドパワーが有り余っている状態になので、シングルフックセッティングや掛かりづらいオフセットでもしっかりとした貫通力を持たせることができます。

また、ハドルトラウトやレイジースイマーのように「重めのルアー+アシストフック」というシングルに比べてバレやすいフックセットでもブランクの粘りがかなり仕事をしてくれる為、アシストフック系にもかなり向いてると思います。

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2セット目のゴールデンは、ハドルスイマー3のホバスト、ハドエラ4のピクピク用で使っているのですが、最近開拓中の天竜川や、千曲川でも特に下流エリア(中野以降)では川が谷間を流れてることもあり、かなり岩や岩盤がでかく、激しい地形が多いことから川では出番はほぼありません笑

スモールレイクやリザーバーでのサイトゲームに出番が多くなるタックルです。

 

ハドル血統の季節感

最後に、ハドル血統を使ってきた印象として最もハドルが爆発する可能性があるのは春のような気がしています。

今年の春にもかなりの数の良型をハドルで釣りましたが、アフター入りたて真っ只中の6月現在では、春程の爆発力を感じなくなっているのが正直なところです。。釣れても単発な上に、なんなら他のルアーやワームの方が圧倒的に反応が良い場合が多く、春のようなハドル連発劇場は遭遇出来てません。笑

ここからさらに季節が進行して、サブサーフェイスが熱くなる初夏の回復系に入ればハマる事も起きてくるのかもしれませんが、まだまだ未知の部分が多いのが現状です😅

今年1年を通してみっちり使い込んでみながら、ハドル血統についての見聞をさらに深めれるよう研究していく予定です👍

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くそ長文になってしまいましたが、駄文にここまでお付き合い下さりありがとうございました🙇‍♂️

質問やオススメハドルセッティングあったら教えてください笑

 

最後に今年初ジョイクロフィッシュのゴイニー先輩を添えて。。

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