YASHIRO CONFIDENCE 〜天竜川開拓日記 〜

長野県にてスモールからラージまでバス釣りしまくってる男のダラダラ暇つぶしブログです😂

千曲川のスモールは何を食べているのか?? その1

どうも皆さん!絶賛就活中のYASHIROです🤩🤩

 

只今自分。就活中でネタがないっす。。笑

 

なので、今回は自分が趣味兼卒論でも書いている千曲川のスモールマウスバスの「食性」について、ざっくりになりますが、書いていきたいと思います🍖

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自分ことYASHIROは、バス釣りを始める前までフライフィッシング一筋でした。

父親がフライフィッシング好きだったこともあり小さい頃から教えこまれていたせいでもありますが。。笑

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(今でも犀川とかはたまに行ったりしてます!)

 

そんなフライフィッシングでは、「ストマック(胃内容物)」と呼ばれる、魚が何を食べているのか、ポンプを用いて調べる文化が存在しています。

ストマックポンプと呼ばれるスポイトの進化版みたいなやつを口から突っ込み、吸い取ることで、今釣った魚がどんな虫を食べているのか?捕食物は成虫なのか、幼生なのか?と言ったような様々な情報をそこから獲得し、それを元に今後の釣りを組み立てて行くことが多いのです。

 

そんなストマック調査を、バス釣りでも応用できないかと考え、試行錯誤しながらも、ここ3年程、バス釣りでもストマックを調べてきました。

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(渓流用のストマックポンプでは小さすぎたので、自作のストマックポンプを作りました笑)

 

今回はそんな3年分のストマック調査を踏まえて見えて始めてきた、千曲川中流域(上田〜長野市区間)におけるスモールマウスの食性と、それに伴う考え方の変化を書いて見ようと思います。

 

 

皆さんもご存知の通り、バス釣りには、「マッチザベイト」と呼ばれる考え方があります。

バスが捕食活動をしているその瞬間に、バスが食べてる物に限りなくルアーを近づけることで、「より餌に化けさす」事なのですが、

 

自分自身、このストマック調査を始める前まではここの「マッチザベイト」をもはや、信仰と呼べるレベルまで意識してました笑

 

特にワームの釣りにおいては、カラーやシルエットなどをなるべく、食べているであろうベイトフィッシュに、より近づけることをかなり意識していましたが、、、

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(アブラハヤ?らしきベイト。ベイトとのサイズ感のすり合わせは特に意識してました)

 

ストマック調査を初めてから、その考え方は大きく変えさせられました。

 

例えば、

自分が持ってるシーズナルパターンの中に、小鮎の放流によって発生する通称小鮎パターンがあります。

この小鮎パターンとは、5月すぎに、5cm程度の小鮎を漁協が放流がおこないます。この放流されて間もない小鮎達をスモールがスクールで捕食しまくる。というパターンなのですが、

放流当初、小鮎はまだアユらしい色ではなく、銀色のザ小魚みたいな見た目をしています。

なので当時の自分は、3インチクラスのシャッドテール系ワームかつ、スモーク系のカラー。具体的な色だとネオンワカサギのみをこだわって使っていました。

 

また実際、その色は良く釣れていたので「これぞマッチザベイト」と信じて疑うことなく、至る所でそのワームを投げ倒していました。

 

しかし、小鮎パターンの時期にストマック調査を行ってみると意外にも小鮎を捕食しているバスは全体からするとごく少数で、他のバスはそれ以外の生物を食べている事が分かりました。

 

え、じゃあ小鮎パターンなんてないんじゃね??

 

 

って思った皆さん安心してください

 

 

千曲川の中でも何ヶ所かでは小鮎ばかりを偏食する個体群とポイント・タイミングも存在している事も見えてきました。

 

恐らくこれは小鮎の群れが回遊してくるフィーディングエリアでは、完全に小鮎を意識している群れが存在しているのだと考えています。

つまりは、このような小鮎を偏食するエリアとタイミングをしっているのならば、よりナチュラルに近づけるという意味でマッチザベイトを意識することはとても重要です。

 

しかしその反面、偏食しているエリア以外では、自分が「小鮎パターン」で釣った思っていた魚達の胃内容物のほとんどが水生昆虫のみというパターンも多く見られたのです。

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つまり、小鮎が放流されたタイミングにおいて、小鮎のみを捕食している個体群は存在してはいるものの、全体的にみると数は少なく、またポイントやタイミングもかなり限定的です。

そこ以外では、たまに小鮎が胃内容物から出てくることもあるものの、多くて1.2匹程度。その上、水生昆虫のような他の餌も多く検出されるため、小鮎のみを偏食しているとは言えず「たまたま通りがかった小鮎も食べてるけど、他の餌も食べますよ 🍖」という個体群が大半だということが分かって来ました。

 

またティムコプロスタッフの「うなぎいぬ」さんも同様のストマック調査を何年も行っているそうです。

 

 

うなぎいぬさんのTwitterでは、2020年、つまり今年の冬に、相模湖においてミドストで釣った魚がヤゴを食べていたことが書かれていました。

しかもかなりの確率だそうです。

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胃内容からはヤゴが多く検出される個体群なのに、ミドストがハマっている。

 

マッチザベイトという観点からは少々おかしな話のように思います。

 

 

こういった経緯を踏まえ、2年前から自分の中で固執していたマッチザベイトの考え方が一新されてきました。

 

様々なポイント、様々な状況ごとに、ルアーやワーム、サイズやカラー、アクションを変え、その度にストマック調査を行って、、

様々な試行錯誤をした結果、自分の中で出た結論としては、、

 

例え、小鮎パターンどんぴしゃの時期でも、シルエットやサイズ感の違った他のワームでも同じような釣果を出せるもの普通に存在していた上に(もちろん釣れないものも数多くありますが笑)

さらには、パターンからシルエットやボリュームが外れていようとも、マッチザベイトを強く意識したルアーよりも、釣れるルアーもワームも、存在している事に気づいたのです。

 

マッチザベイトに固執していた当時は「アユを食べているのだから、魚みたいなシャッドシェイプのワームでカラーはスモーク系」と決めつけ、それのみを投げ続けていました。

しかし現在は、カラーや形に固執するのではなく、それよりもむしろ「アクションの違い」や「レンジ」などをを重要視するようになりました。

 

例えば、そのポイントで釣れていたAというワームがあったとすると、

今までの考え方だとワームAはそのままにカラーを変えてアプローチを続けていた所を、

現在は、ワームAそのものを別のルアー・ワームに変えたり、ワームAのインチを上げ下げすることで、シルエットや水押しを変えてやる。

シルエットを変えてやる方が釣果に差がでるポイントだと今現在は考えるようになっています。

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(昔なら投げることもしなかった8インチクラス笑  

あえて、フックサイズを落としてやることで、アタリの段階で魚のサイズを見極め、小さいヤツならばフックまでくい込む前に回収したりします。するとサイズはある程度選べます。)

 

では、ストマック調査を行ってきた上で、千曲川で1番捕食されているメインベイトは何なのか??

 

 

それは、、

 

 

小さい内は、

 

水生昆虫🦋🦋🦋

 

大きくなると魚🦈🦈🦈

 

 

 

と食い分けをしているようです。

 

 

 

さらに詳しくいくと、

 

水生昆虫の中でも、チラカゲロウ・ヒラタカゲロウ類・ヒゲナガカワトビケラの3種の幼虫。

つまり「川虫」と呼ばれるヤツらです。

これら3種が主に捕食されています。

 

魚類では、ウグイとアユ、アブラハヤでした。

 

 

やはり、サイズごとに主食が変わっているようで、おおまかにデータを3分割してみると。。

 

Sサイズ(25cm以下):水生昆虫

 

Mサイズ(25〜35cm前後):水生昆虫と稚魚系

 

Lサイズ(35cm以上):稚魚系と成魚クラス、稀に水生昆虫

 

のような感じで、ぼんやりとですが、食性の変異をしているように思えます。

 

そして、これら全サイズをまとめて、全体的視点で見てみると、

大体6〜7割が水生昆虫を食べている個体でした。

 

つまりは、千曲川中流域においては

 

水生昆虫7:魚3の割合で食べられています。

 

自分の主食であるコンビニ弁当に置き換えると

水生昆虫が、おにぎりポジションでよく食べるヤツ

魚が、財布にゆとりがある時だけ食べるロコモコ丼的なポジションということです😂😂

 

スモールのLサイズ(35以上)は、人間だと大人なので、財力にものを言わして基本毎日ロコモコ丼で、気分転換におにぎりっていうことですね。

なにそれ羨ましい。。

 

話しがそれました笑

 

 

 

何を言いたいかと言うと、

 

ハイシーズン、様々なルアー・ワームに果敢にバイトしてくるSサイズのバス達はストマック調査の結果、主食は水生昆虫であることが判明。

さらに、たとえ小魚を食べていても5cm以上の魚はまだ胃内容物から出てきたことがないのです。

(もちろん5cm以上の魚をたべてる個体も存在はしています。実際、自分自身、20cmのバスが同じ位のバスを丸呑みして死んでるのも見たことありますが、、

確率は水生昆虫や、5cm未満の小魚に比べて圧倒的に低いです。)

 

なのにも関わらずあいつらは、5インチのシャッドテールワームや7インチのストレートワームでも普通に釣れます。

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(5インチ程度ではサイズを選べません笑)

 

 

てか、普通にチビでもボコスカ釣れます笑

 

 

 

このことから、バスたちはルアーやワームを魚や虫と言ったような餌と勘違いて食べている訳ではなく、ルアー・ワームとして認識した上でバイトしてきているのではないか??

あるいは、そこまで見抜いてはいないにせよ、餌として食べてるのではなく、「餌っぽい何か」ぐらいの感覚でアタックしてくるのではないか??

 

と現在の自分は考えています。

(正直、極論すぎる気もします。。😅笑)

 

 

ここから先はバスに直接聞いてみないと分からない部分です。

 

しかし、既にルアーやワームとして認識されてバイトしてきているなら、昔の自分のように、信仰と言えるレベルまで、カラーやサイズをベイトに合わしてもあまり意味がないのではないか??

と考えてしまうのです。

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(パイナップル色のベイトフイッシュなんて日本に居ないっすもんね。。笑)

 

 

なので現在の私は、ベイトにカラーやサイズを合わせて行くことよりも、、

 

水質や天候など様々な環境的要因ごとにシルエットやアクション、レンジ、カラーなどのを変えていくようにしています。

(ここまで引っ張ったのに、結論当たり前過ぎてすいません笑)

 

 

水質がクリアだったり、光量が多い場合ならば、スモーク系で目立ちすぎないカラーを

 

逆にマッディーなら、グリパンやプロブルー、ブラックのようなシルエットがハッキリするカラー

 

活性が低くショートバイトならサイズを落とす

 

逆に活性が高いのならサイズを上げたり

 

活性ごとにレンジを変えたり、ボリュームを増やしたりと

 

 

この他にも様々な合わせ方をしますが、

 

環境的要因を考慮してルアーやワームをセレクトしています。

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(また、特にハードベイトで釣れる魚は8~9割リアクションだとも思っています笑)

勘違いして欲しくないのは、決してマッチザベイトを否定している訳ではないです。

 

むしろ、ルアー・ワームとして認識されているからこそ、より魚に近づけるべきだという考え方もおおいにできます。

 

ので、一概には言えませんし、決して自分の考えが正しいなんては死んでも言えません笑

 

 

ここから先は釣り人個人のスタイルの問題になるので自分の考えを押し付けるわけではまったく無いです😂

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(100人釣り人がいれば100通りの正解があると思います)

 

4000文字を超える大作になってしまいましたが(課題レポートよりも多いです笑)

 

結論としては千曲川のバスは、サイズによって食性違うけど、全体の7割が水生昆虫を食べてるよ🎶っていうお話でした笑

 

 

長々とお付き合いありがとうございました!

また進展があったらブログに書かせて頂くのでcheckよろしくお願いします🤙🤙

質問や、ここは違うよ!!って所があったらコメントかDMで教えてください🙏🙏

 

ではでは!!

 

先日、スーパースレッジで釣れたヒゲ先輩を添えて

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